2010年12月22日水曜日

ノートPCの無線LANアクセスポイント化(Windows XP)

Windows XP でノートPCを無線LANアクセスポイント化する方法の設定手順を書いていきます。


始めに
『ノートPCの無線LANアクセスポイント化』『無線LANアクセスポイント化する際の注意点』を確認しておいてください。


手順の流れ
  1. ノート PC の無線LAN有効化
  2. ノート PC の無線LANサービス有効化
  3. ノート PC の無線LAN設定(ネットワーク名 SSID、暗号化など)
  4. 接続したい機器(スマホなど)の無線LAN設定(ネットワーク名 SSID、暗号化など)
  5. ノート PC で「ブリッジ接続」または「ICS」のどちらかのみ有効化
  6. 接続したい機器(スマホなど)が接近で自動接続
※3番と4番は同じ内容の設定になります


有線LANアダプタと無線LANアダプタが有効である事と、サービスの確認

『マイコンピュータ』を右クリック→『管理(G)』→『デバイスマネージャ』→『ネットワークアダプタ』を確認。

無線LANアダプタが無効になっている場合は×マークが表示されます。無効になっている無線LANアダプタを右クリックして『有効(E)』をクリックして有効にします。

本体に無線LANの電源ON/OFFが付いている場合は、ONにします。DELL Inspiron 1501 の場合だと[Fn]キー+[F2]キーでON/OFFの切り替えを行い、ONの時はランプが点きます。

『スタート』→『コントロールパネル』→『管理ツール』→『サービス』開き、Windows のサービス『Wireless Zero Configuration』が開始されているか確認します。

開始されていない場合はダブルクリックしてダイアログを開き『開始(S)』ボタンをクリックします。次回PCを起動した時に自動でサービスを開始させたい場合は『スタートアップの種類(E)』を『自動』にしておきます。


アクセスポイント化するノートPCと接続したい機器の両方に同一の無線LAN設定

『スタート』→『コントロールパネル』→『ネットワーク接続』開きます。

『ワイヤレス ネットワーク接続』を右クリック→『プロパティ(R)』をクリックしてダイアログを表示します。
『ワイヤレス ネットワーク』タブをクリック→『Windows でワイヤレス ネットワークの設定を構成する(W)』にチェックをつけます。

『優先ネットワーク(P)』グループボックス内の『追加(A)』ボタンをクリックするとダイアログが開くので基本的な情報を設定します。
『このネットワークがブロードキャストしていない場合でも接続する(N)』:チェックを付ける
『ネットワーク名 (SSID)(N)』:適当に設定
『ネットワーク認証(A)』:オープン システムを選択
『データの暗号化(D)』:WEPを選択
『ネットワーク キー(K)』:適当に設定
『ネットワーク キーの確認入力(O)』:同上
『キーのインデックス (詳細)(X)』:1
『キーは自動的に提供される(H)』:チェックを外す
『これはコンピュータ相互 (ad hoc) のネットワークで、ワイヤレス アクセス ポイントを使用しない(C)』:チェックを付ける
※暗号化を強化したい場合などは適切に変更してください。

『接続』タブをクリックし『このネットワークが範囲内にあるとき接続する(C)』にチェックを付ける。

『OK』ボタンをクリックして設定完了です。

接続相手の無線LANもネットワーク名など一連の設定を同様にします。


ICSの設定

『スタート』→『すべてのプログラム(P)』→『アクセサリ』→『コマンドプロンプト』で『ipconfig』と入力して有線LANのIPアドレスが 192.168.0.xxx のネットワークでない事を確認します。

『スタート』→『コントロールパネル』→『ネットワーク接続』開きます。

『ローカル エリア接続』を右クリック→『プロパティ(R)』をクリックしてダイアログを表示します。
『詳細設定』タブをクリックし『インターネット接続の共有』グループボックス内の『ネットワークのほかのユーザーに、このコンピュータのインターネット接続をとおしての接続を許可する(N)』にチェックをつけます。

『OK』ボタンをクリックして閉じると『ローカル エリア接続』のアイコンに共有の意味を示す手が表示されます。本来レジストリをいじらないと有効に出来なかった『IP Routing』の設定や無線LAN(ノートPC)のIP設定等を自動で行ってくれます。

普段、無線LANは接続されない状態ですが、無線LANを有効にした接続対象の無線LANクライアントが近づくと自動で接続されます。

接続後、無線LAN(ノートPC)のIPは 192.168.0.1 に設定されますが、これは変更してはいけません。変更するとICSが機能しなくなってしまいます。

この時点で無線LANクライアントからインターネット接続が行える状態になっていますが、もしインターネット接続が行えない様であればファイアーウォールが主な原因と思われます。
『ノートPCの無線LANアクセスポイント化』『無線LANアクセスポイント化する際の注意点』を参照してください。


ネットワークブリッジの設定

ネットワークブリッジは ICS がうまく動作しない場合などに限定した方が良いです。ファイアーウォールの設定などが大変なので通常は ICS の使用をオススメします。

『ローカル エリア接続』と『ワイヤレス ネットワーク接続』を選択状態にして右クリック→『ブリッジ接続』をクリックします。


ネットワークブリッジのカテゴリが表示されればブリッジの作成は終了です。

ブリッジを解除したい時は作成されたネットワークブリッジを削除します。


■設定環境
OS:Microsoft Windows XP Home Edition 日本語 ServicePack 3
ファイアーウォール:Outpost Firewall 2009 ver. 6.5.1

■関連投稿
『ノートPCの無線LANアクセスポイント化』
『ノートPCの無線LANアクセスポイント化(Windows XP)』
『ノートPCの無線LANアクセスポイント化(Windows Vista)』