2011年3月12日土曜日

2011年 東北地方太平洋沖地震

 昨日の14時46分頃、三陸沖を震源として最大で震度7の地震が発生しました。日本の観測史上最大規模の地震で、1900年以降に世界で発生した地震の中で5番目という大規模な地震となっています。この地震は『2011年 東北地方太平洋沖地震』と命名されました。

東京都内でも震度5を観測し、火災や停電が発生し、鉄道などの交通機関は全て麻痺、駅には人が溢れていました。携帯電話、固定電話には通話規制が入り通話が出来ない状態が続き、公衆電話には長蛇の列が出来ていました。携帯電話ではパケット通信が行えた様ですが、それでもメール送信が行えなかったりと、連絡の取れない状態の人もいました。イーモバイルや PHS のウィルコムは比較的スムーズに通話できた様です。

福島第1原子力発電所と第2発電所で、原子炉を守る格納容器内の圧力が制御できなくなり、政府は『原子力緊急事態』を宣言しました。第1原発では非常用発電機が機能せず、第2原発では冷却水を冷やす海水ポンプが故障しました。このままこの状態が続くと危険です。既に第1原発の半径10キロ圏内の住民に避難指示が出ていて、第2原発の周辺住民も避難対象となりました。

今回の地震は津波の被害が甚大で、12日13時時点で確認されている死者・行方不明者の数は 1000人を超えています。この数は今後も増えていくと予想されています。現在もまだ余震が続いており、今後1ヶ月間に最大で震度6の余震が起こる可能性がある、との事です。また余震による津波も懸念されます。

--2011.03.17
当初、地震の規模は M8.9(マグネチュード) とされていましたが M9.0へ訂正されました。これにより1900年以降、世界4番目の大地震となりました。マスコミ各社による地震の名称は「東北関東大震災」「東日本大震災」「東日本巨大地震」「東日本大地震」などバラつきが見られます。
原発は第1原発の1号機から4号機まで冷却トラブルが起きていて、新たに5号機と6号機にも温度上昇が確認されました。第2原発は1号機から4号機まで冷温停止になり、今のところ安定的な状態を保っています。
日経新聞によると、17日午前10時現在、死者は 5178人、行方不明者は8606人に上っています。

--2011.04.01
政府が地震の名称を「東日本大震災」に決定しました。
原発は1号機から4号機まで外部電源の接続に成功し、中央制御室の電力が回復しました。5,6号機は3/20の時点で冷温停止状態でしたが、こちらも外部電源の接続に成功しています。特に3号機では危険な状態が続いておりますが、中央制御室が無事稼働すれば、これ以上の悪化は食い止められる様です。
警察庁によると、1日午後9時現在、死者は1万1734人、行方不明者は1万6375人に上っています。

--2017.03.11
6年が経ちました。
警察庁によると、3月10日現在、死者は1万5893人、行方不明者は2553人との事です。